ノミネートNo.009

タイトル:「CARDSLIGHT」

 

作者:ダビデ

(HAL名古屋 夜間CG映像学科 2年)

製造業で働いていましたが会社を辞め、名古屋HALで夜間の学生として3DCGや映像を勉強しています。bishamon歴は90日です。bishamonに触れてからゲームエフェクト製作が楽しいと感じ、ちょこちょこ製作して勉強中です。コンテストに参加できて良かったです。ありがとうございます。

作品コメント

まず最初に攻撃の属性を考え、「光の属性の攻撃魔法」ということに定めました。光属性にした理由として、他の属性と比べて光には決まった形がなく自由であると共に、魅せ方がとても難しそうに思いチャレンジしてみたいと思いました。また、たまたま手元にタロットカードがあったことから、カードを聖なる力を宿すものと考え、光(魔法)の発生源としました。
小規模 最小の多面体となる正四面体を4枚のカードで構成し、その内部で発生した光で攻撃するイメージを考えました。
中規模 「無限」の意味を持つ8で八角形を構成し、無限の光の力が収束し、拡散するイメージを考えました。
大規模 タロットカードの大アルカナの数に相当する22枚のカードで生命の樹を構成し、火・風・水・土の四大元素と共に光に還るイメージを考えました。

 

 

審査員コメント

総評:

カードを画面に対してUI的に表示してから、奥で立体的に演出の流れ、ゲーム内での使用を踏まえていて素晴らしい。魔法→属性→全体的に1色になりがちですが、カードというテーマの為か非常ににカラフル。しかも下品にならないよう色使いのセンスが良いと思います。それとカードの存在で、各演出が同じカテゴリだと認識しやすいですし、枚数=強度も分かり易い。さらには、レベル毎に全く違う演出構成ですが、一部エフェクトは流用されていたり、制作の強弱が上手ですね。きっともっといろいろなエフェクトが脳内に詰まってて、まだまだたくさん作りたいものがありそうな、そんな印象を受けます。
気になる点としては、テーマが攻撃魔法ということを踏まえると、ダメージ感が弱いかなと思います。光系の演出でももっと痛い感じにできるので、考えてみてください。演出が複雑なので階層が重い印象あり。カード回転時は1メッシュにするなど、工夫の方法はあります。全体的には各フェイズ尺が長く、間延びしている印象あり。一度見てお腹いっぱいにならないように、チラ見せ的に尺を詰めると良いです。明るい背景での視認性。透過部品を混ぜたり、大きなグラデーションの黒背景を置いたり、比較的簡単なのでトライしてみてください。

S:

三角錐上にプリズムが生成されているところ、動画だと分かりづらくてもったいない!立体感が出るようにテクスチャなどで工夫すると良いです。一生懸命制作したものは、きちんと見えるよう工夫しないと。

M:

カードからのビームの色使いがすごくきれい。加算具合もちょうどよくて、白つぶれしないよう上手に調整できてます。演出のキメタイミング(ダメージを与えるタイミング)での盛り上げ方もMが一番良くできていて納得できる感じ。

L:

構成が練りに練られている。フルパワー(全属性の統合)攻撃的演出で、各属性を合成しているフェイズなど、ストーリー性があってよいですね。初めて見る人でも作り手の意図が伝わると思います。
途中の多属性の集約的演出までは盛り上がるが、最後の決めで萎むのがもったいない。攻撃演出はピークを最後にもっていかないと尻すぼみ感が出てしますので注意です。